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今回のブログは、冒頭写真の石神。
紅葉の美しい11月初旬に、散歩しながら猫神さまに会いに行った話です。
歩いているだけ、座っているだけ、眠っているだけでも可愛い猫。
そんな、猫を石神様化とした石像が奉納されている神社があるのです。
場所は長野県筑北(ちくほく)村にある修那羅山安宮神社。
この神社には猫神さまの他、餅つき神さまや犬神さま等々ユニークな石神さまが奉納されているとのこと。
これは確認せねばと、一人散歩をしながら向かいました。
高速自動車道・長野道麻績インターを降ります。
どうやら筑北村側(表参道)と青木村側からの入り方があるようです。
ちょうど11月の初旬・日曜日。紅葉の季節。
天気も良く絶好の山歩き日和。
青木村側の県道沿い待機スペースに車を停めて参道に入りました。
参道入口から神社までは距離800メートル・所要時間30分とのこと。
以前は自動車も通行可だったそうですが、現在は車両侵入禁止です。
紅葉に包まれた参道を一人歩くのでした。
正直、勾配がきつい。軽く汗をかくほど。
穏やかな秋の日差しに照らされたモミジが美しく、参道を歩くだけでも楽しい。
すれ違う人はおらず。
紅葉の美しさに、写真を撮りながら進みます。
景色の良さに、ついつい本来の目的(猫神さま探索)を忘れそうになります。
途中の東屋で休みながら、30分。
境内に到着しました。
お出迎えは牛神さま。
筋骨隆々とした身体つきは威圧的。
動物系石像に出迎えられ猫神さまへの期待が高まります。
牛神さまのお隣には、道祖神。
ぶどう棚の下で、仲睦まじく夫婦手を取り合っております。
ほっこり。
神社本殿前にある石神さまの中には、猫神さまはおらず。
本殿を取り巻くように、散策路が整備されており様々な石神さまが立ち並んでいる様子。
猫神さまは、この散策路沿いにおられるのかと。
探索に入ります。
土と落ち葉。
フカフカした道を歩きます。
散策路に沿って渋い石神さまの登場。
仕事人系石神さま 渋い。
次から次へと、格好良い石神さまが現れます。
斜めに入る秋の日差しが渋さを増し、ついつい見惚れます。
朱色も苔の緑色も美しく。
渋い系石神さまはもちろん、ユニーク系石神さまも登場します。
古いものは、苔の入り具合がいい感じ。
白い苔が餅表現を後押ししております。
五穀豊穣を願ったのでしょうか。
インパクト系石神さまも。
まだまだインパクト系石神さまが続きます。
素敵な笑顔の石神さまも。
こんな感じで、石神さまを見ていきます。
幾つも見ているうちに、石神さまに関わる人たちに思いを馳せるようになります。
願う人と、作る人、受け入れる人。
人気のない山の中。
散策路の脇に建つ石神さま。
ただ、見惚れるばかり。
猫神さま探索を忘れさせます。
一つ一つ、見ていてついに猫神さまに遭遇。
念願の猫神さま。
和猫タイプのようです。
まんまる系の和猫系。素直に可愛いけど凛々しい表情。
狛猫みたいに対になっており、真ん中の力強そうな?系石神さまを挟んでおられました。
養蚕農家にとってネズミは天敵。そのネズミを駆除する猫は、とても重宝されたそうです。そこで、養蚕業の繁栄を願って猫神さまが奉納されたそうです。
インパクトある様々な石神さま。
好みを見学するだけでも価値ある散歩。
また、季節ごとに異なる石神さまの表情が見れそうです。
猫神さまを見た後は、本殿へ。
そこには、養蚕を守ってきた猫様の末裔が。
渋い和猫。
参拝客への警戒心はなし。
他にも2匹の末裔がおりました。
猫好きな方、石神好きな方、散歩好きな方。
訪れる価値あります。