朝から海鮮丼。
そんな夢のような朝ごはんに憧れます。
これまで朝食からお造りは、何度かいただいたことはあります。
朝食のお造りは、夜にいただく酒の肴とは異なった、どことなく健康的な食事。
朝から海鮮丼を提供してくれるお宿には、これまで泊まったことがありません。
朝から海鮮丼。
美味しいのか、飽きるのか。
寝起きの胃には重いのか、軽いのか。
感動はあるのか、ないのか。
リンク先にあるとおり、氷見市は新鮮な魚が食べられる街として有名です。
天然の生け簀「富山湾」で獲られた魚は、大切に扱われすぐさま競りに。
そのため、お昼には地元飲食店で食べられるとか。
私は朝ごはん目当てなので、前日の魚を使った海鮮丼が食べられるわけです。
しかも競り市場から、同じ建物にある市場の食堂で。
住所的には同じ地番。
これほど場所移動が少ない新鮮な魚は、市場食堂でなければ食べられません。
朝から海鮮丼を食べるために前泊します。
場所は、商店街にあるビジネスホテル。もちろん、素泊まりプランにして夜は氷見商店街にある寿司屋で地酒と地魚を楽しんだのでした。
ビジネスホテル泊の楽しみは、飲み歩きにあると思っています。
オーナーも気持ちよい方で、お勧めの居酒屋やお寿司屋さんを教えてくれたり。
ぶらぶらと知らない商店街を歩きながら、お店を決めるのも楽しい。
コンビニに入ると「ご当地もの」の何かを探したり。
単なる移動が、観光になる楽しさがあります。
商店街で夕食を楽しむと、昼間の疲れもありホテルで深い眠りにつくのでした。
翌朝。
7時に起きます。準備して向かうは市場食堂。
朝の清々しい空気を吸いながら、ぶらぶら歩いて向かいます。
正直、空腹感はなく・・。何も食べずに昼食までいられる自信があります。
それでも、朝から海鮮丼を食べるために食堂へ向かいます。
宿から商店街から5分歩くと、港らしい景色が広がります。
この日は、日曜日。漁はお休みなので間近に船を眺められます。
港の景色を眺めながら散歩。
そして、いよいよ市場食堂に到着したのでした。
すでに順番待ちの列はありましたが、待っている間に何を食べるのか決めるのが楽しいです。
日替わりで魚が変わる海鮮丼「氷見浜丼」、漬け刺身と卵が嬉しい「漁師丼」。
また、各丼は量が三種類から選べます。
私は、いろんな種類の魚を食べたいので王道の「氷見浜丼」を注文しました。
温かいお茶を飲みながら待つこと数分。
待ちに待った海鮮丼が到着しました。
到着した瞬間、嬉しくなります。
私は、白身魚が大好き派。あと、炙り系が大好きなんです。
鰆の炙りがとても香ばしい。しかも、適度な脂でくどくありません。
鯛は厚く切られておりモッチモチ。
あまりの美味しさに、刺身として何切れも食べてしまいました。
それでも乗っている量が多いので、ご飯が余ることはなく。
前日の飲み疲れも吹き飛ぶ美味しさです。
空腹感はないのですが、止まることなく食べきってしまいました。
千円台の朝食は、決して安いわけではありません。
それでも、ここまで食欲と旅を楽しませてくれました。
行く価値はあり。
ささやかな贅沢を楽しんだのでした。