その昔、同棲相手がいました。
5年程、付き合って1年間同棲。
結局、付き合いを含めたパートナー解消の話し合いをして、終わりになりました。
夜勤明けの今日、疲れながらもリフレッシュしたく自宅で何をして過ごそうかと。
そんなことを考えていたところ、キッチンのスポンジ置きが「カタン」と、音を立てて落ちました。
シンクの壁面にペッタンって付けるやつ。
当時の同棲相手が買って取り付けたスポンジ置きです。
同棲相手が出て行った後も、私一人がアパートに住み続け、当時からの物を使い続けているわけです。
当時、使っていた荷物は片づけたつもりだったけど、生活の景色に溶け込んだものや、さりげない物なんかまだ残っているわけです。
終わった生活ですが、一部は私の生活に馴染み一部になっているようで。
また、調味料とか冷凍食品なんかも、一部残っていたり。
物は、いつか壊れるし、必要なくなるときがくる。
当時使ったり、購入した物は、壊れたり役割を終えたな、なんて思うと処分してきました。酔って急に掃除やアイロンがけしたとき(お酒飲んでいて、急に部屋を片付けてリフレッシュした気分に浸るやつ)に合わせて、賞味期限は迎えてはいないが捨てる食品に満足したり、服を断捨離したり。
キッチンのスポンジ置きも、その役割を終えたのかなと。
細胞が入れ替わるように、生活と記憶も入れ替わる。
結局、生活が変わろうが、それぞれの生活が続きますから。
生活していると、目の前の仕事や雑事に追われ、今現在降りかかる火の粉を振り払うのに精いっぱいに。
今でも、たまにいろいろと思い出しますが・・。
そんな昼下がり、休日の早朝出勤を終えまして。ご褒美に宅飲み。
軽蔑の記憶と、快楽の狭間にいます。
火の粉を必死に振り払う、そんな一年が始まります。