食べられる盆栽を提供しているcafeがあると聞きまして。
そのcafeがある場所は、長野県・小諸市。
今回は食べれる盆栽を食べに行ったお話です。
盆栽。
私には、あまり馴染みがなく。
これまで関わったことは一度だけ。
昔、秋祭りの屋台で鹿児島紅梅の盆栽鉢を買ったことがあります。
購入時は蕾状態。
せっせと、霧吹きを使って水遣りを続けました。
ある冬の日。
仕事を終えて帰宅。灯りをつける前、部屋に入った瞬間にいい香りが。
その香りは、かの有名なキャンディのような甘酸っぱい香りでした。
灯りをつけると、綺麗な紅い花を咲かせておりました。
その後も、第二・第三の蕾が花を咲かせたのですが、結局、私の不精により数か月後に枯らしたのですが・・。
今回、散歩に訪れたのは長野県小諸市。小諸城で有名な城下町です。
映画『男はつらいよ 寅二郎サラダ記念日』の舞台となった場所。
若い人には、『センゴク』なんかがピンとくるかもしれません。
近年は、アニメの舞台として一つの聖地になっているようです。
そうは言っても、城下町・小諸。
情緒あふれる街なんです。
小諸市は千曲川と背後にそびえる浅間山系の狭間に位置しています。
東京と金沢を長野県経由で結ぶ北陸新幹線は、佐久平駅から小諸を飛び越えて上田駅を結びます。
新幹線が停まる駅がなく在来線のみ停車します。
そのため、懐かしさを感じさせる地方の駅前が今も残っています。
駅に続く道は坂道。
この日は日曜日。のんびりとした時間が流れていました。
所々に、どこか懐かしさを感じさせるものが。(昭和生まれ的に・・)
↑『てるてるランド』が気になる。
昭和系商店街の案内図は、昭和生まれを惹きつけます。
釣具店、居酒屋、お菓子司。
どれも寅さんがお世話になりそう系。
看板を後にして、先へと向かいます。
ところが、建物も詩情を感じさせ。ついつい、立ち止まります。
白色の外壁や窓、門の風情が素晴らしい。
今でも現役の病院のようです。
なんとも渋い洋館も。
街燈もかっこいい。
窓枠の曲線も美しく。
街中に、こんな意匠をこらした建物があふれています。
ちょうど紅葉の時期でしたので、黄色や赤色も混ざります。
歩くほど、カメラを構えたくなる街。
そして目的地・盆栽cafeに到着するのでした。
この日は、予約なしで運よく席に座れました。
午前11時の時点で続々と人が入っていましたので、予約するのがいいかもしれません。
店内は、盆栽や受け皿等の関連商品、コーヒー器具なども売られていました。
案内された席は、カウンター席。
店員さんから、コーヒーや野草茶などに関する丁寧な説明を受けます。
どれも個性的であり美味しそう。悩んだ末に、無難にコーヒーの中から深煎りの『明媚』を選択しました。
コーヒーに加えて、盆栽ティラミスを注文。
他にもサイフォンを使って淹れる日本茶やハーブティー、苔玉ケーキもあります。
目の前で淹れられるコーヒーを眺めるのが楽しい。
一杯づつ淹れられるコーヒーに、特別感を感じます。
丁寧に淹れられた、深煎りの心地よい香りと深い美味しさ。
そして、食べられる盆栽が登場しました。
待ちに待った食べられる盆栽。
店員さんが、盆栽の鑑賞方法を説明してくれます。
今回は、ヤマモミジ。左側に添えられたやつ。
盆栽を回して好きな角度を見つけるのを楽しみましょう。
そしてお皿に映る、影も鑑賞方法のひとつ。
当然、鉢を回すと影も回ります。
なんとなく、自分の好きな角度を決めました。
きっと、人それぞれ好きな見え方があるのでしょうね。
食べる前から楽しい。
そして、盆栽ティラミスはもちろん美味しい。
素直に美味しいです。
量もあり、二杯目のコーヒーを追加注文したくなるほど。
香って、見て、味わって。
おしゃべりしながら、時間が過ぎるのでした。
帰り道も散歩しながら。
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彩本堂