お一人散歩。

無理せず気軽に日常を楽しむブログです。

七尾市・大好きな一人旅で、お寿司屋さんの酢の物に目覚めた話

 

能登島へと続く橋

お題「初めて一人旅をします。一人旅でよかった場所、一人旅初心者におすすめの旅行先を教えてください。」

 不定期な休日が続きがちな今年。なかなか連休が取りにくく思うように一人旅ができない一年でした。数少ない今年の一人旅。そんな私がお勧めするのは石川県七尾市です。

 七尾市能登半島西側にある、能登地方の中心的都市と言われています。漁業が盛んで、富山湾ではブリなど美味しい魚が水揚げされます。

  個人的には、富山湾にある入江である七尾湾がお気に入りです。比較的穏やかな海で、おひとり中年は趣味のマリンアクティビティを楽しみに度々通っていたのです。(今年はほとんど新潟県で楽しんでいました。)

 

七尾湾で漂うのは無料
一人で漂う時間が心地よいのです。

 一人旅を目指す私の目的は、仕事からの逃避と疲れた自分へのご褒美。生活費を会社からの給与に依存しています。そのため、折り合いの合わない上司との付き合いが続く日々。そんな上司と上手く?付き合いながら仕事をこなしてきた自分の骨休みとして旅に出ます。要は、ストレスの逃げ場として自分時間の確保。

 

 おひとり中年が勤める会社は、上司・同僚との距離が近い会社。不祥事防止のため私生活上の様々な報告なんか求められたりして。仮に報告したところで何の解決にもならないのですが・・。

 正直言って、会社の干渉が私生活に入ってくるのはストレス。特に今年は思ったように休暇が取れなかったため、その割合が例年よりも高く感じられました。この一年で気づいたことは「私生活に入られるのがストレス」ということ。これまでの上司は、ここまで感じさせませんでした。きっと、バランス感覚が良い方々だったのでしょう。

 そんなこともあり、一人旅は心のバランスを保つために必要だと思ってます。事前に会社に旅予定の報告をします。正規の手続きを踏んでいるので(呼び出しには応じませんアピール)、心からの開放感が心地よい。公共交通機関を使いお酒を飲みながら向かうのもよし、車に必要なギアを積んでアクティビティを楽しむのもいい。私の場合は後者の割合が多いです。

 

 上の写真のとおり、まずは海に出て、穏やかな波に揺られて身体を動かします。

 ボードの舳先に打ち付ける水の音を聞き、海の景色を眺めながら漕ぎ続けます。疲れたら一服しながら休息。これが一人旅を愛する理由。単純に気持ちいい。根本的な解決ではありませんが、解放感がたまらない。

 

 海遊びを楽しみホテルに早めのチェックイン。缶ビールで喉を潤してから街に出るのです。住んだことのない街。カメラを持って歩きます。街の雰囲気や小川にかかる橋。日常生活を送る街でも散歩で新発見があるのですが、訪れた街での散歩は新鮮な光景に出くわす瞬間が圧倒的に多いです(当然か・・)。

朝焼け 
二日酔いの朝、酔い覚め散歩しました。

 そんな楽しい七尾一人旅。楽しみは幾つもあります。景色。トレッキング。海。美味しいもの。そんな七尾市で夕食兼晩酌を兼ねて入ったお寿司屋さんが素晴らしかったのでした。そう、題名にある『酢の物』との出会いです。

 皆様は、居酒屋等で酢の物を注文されたことはありますでしょうか。

 恥ずかしい話、私はこれまで一度もありませんでした。外食で口にすることがあっても、せいぜいお通しで食べるくらい。ところが、なぜか七尾市で訪れたお寿司屋さんで酢の物を注文したわけです。

 注文した理由は、「健康に良さそう。」だから。メタボリックシンドローム予備軍に認定されていました(今年は、指定から外れた)&血糖値が高め。酢は中性脂肪に効果的&海藻類が血糖値の上昇を穏やかにすると聞きまして、健康診断を見据た結果、酢の物をオーダーしたのです。

 

 お店は、七尾駅前にある『ちゃか寿司』さん。不思議な名前のお寿司屋さんです。近くのビジネスホテル泊でしたので、たまたまGooglemapで見つけた「ちゃか寿司」さんに訪れたのでした。

tabelog.com

 カウンター席に着くと、生ビールを注文。旅先での生ビールは特別感があります。知らない街(たまに宿泊する程度)で、初めて訪れる居酒屋、お寿司屋さん。ある程度はネットで食べたい品は決めていますが、生のメニュー表や掲示品書きを見て、その場の気分で注文するのが楽しいのです。その時々で、食べたいものが決まりますからね。

 

 この日のお通しは塩辛。生ビールを飲み終え、日本酒に切り替えていただきます。

 普段、日本酒を飲む機会がありません(血糖値が気になるから抑え気味に💦)。それでも、和食を食べながらの晩酌では注文します。その土地に行ったら、地酒を飲んでみたくなる衝動にかられますしね。

自家製塩辛

 美味しい。塩辛は旨味が濃く、嫌な臭みや不自然な甘みはありません。自家製だけある。珍味系が苦手な私もハマった塩辛。

 素敵なお通しを肴に、あっという間に日本酒を空にしてしまいました。二本目を注文したところで、酢の物の登場です。

こんなに豪華とは思わず。

 ワカメやキュウリに加えて〆サバ・エビ・ウナギ。さらに蛸・白ミル貝。刺し盛かと思いました。どのネタも旨味が濃いのですが、酢でさっぱり。加えて流し込む日本酒がたまりません。そして、酢の物が日本酒の旨味や甘みをさっぱり。永遠に飲み食いできるかと。日本酒の旨味が胃に染みわたります。健康診断目的で選んだメニューだったなんて忘れました。素直に、食感が楽しくて更に美味しい。

 

 これ以降、我が家の冷蔵庫にはモズク酢が欠かせなくなりました。週末の晩酌には、カニカマだったり〆サバなんか加えたり。

 

 たまに自宅で飲む日本酒とは違う。仮に同じ一升瓶から注いだとしても感じる味は違うと思う。日常から離れて、日常から離れた肴を食べながら飲む酒は美味いから(感覚)。これも、旅がやめられない理由のひとつなのかなと。

 

 缶ビール・生ビールでお腹が膨れていたので早くもご飯もの。以前から食べたかった七尾のお寿司を注文します。

大好きなお寿司

富山湾名産の白エビが嬉しい。

 白エビはねっとりと甘く、あまりの美味しさに溜息。地物のスルメイカやイナダは角がたち新鮮そのものです。歯ごたえも含めて美味い。

 

 締めのお寿司をいただき、大満足で宿泊先へと戻るのでした。ホテルでは缶ビールを飲みながら写真の整理したり、翌日の予定を考えたり。楽しみや自分自身を、自由に操作している感覚。これが、仕事から解放されている楽しさのなのかもしれません。

 

 新たな好みの発見(酢の物)と、自分で操れる自由時間。七尾市での一人旅は、気づかせてくれました。