お一人散歩。

無理せず気軽に日常を楽しむブログです。

蕎麦の味を思いだそうとし、貧乏舌に気付いた話

 ここでのお話は、個人的な意見です。

手打ち二八蕎麦 大盛り 

 信州生まれ・信州育ちの私にとって、蕎麦は馴染みある食材。

 職場のランチでも蕎麦は普通。「○○に蕎麦で蕎麦を食べにいこうよ。」は、日常茶飯事です。中性脂肪や血糖値が気になる中年おひとり様は、血糖値の上昇を緩やかにしてくれるGI値が低い蕎麦は嬉しい食材なのです。

 

 そんなことで、週一回程度昼食に蕎麦を食べています。ふと思うのは、蕎麦の味・香りって何だろうかと。今回は、思い出せない蕎麦の味についての話です。

 「新蕎麦は香りが良い。」、「蕎麦の香りが鼻に抜ける。」なんて食評を度々、聞きます。しかし40年以上、蕎麦を食べてきましたがイマイチ蕎麦の香りや味が分かりません。自分で蕎麦屋に入り蕎麦を注文しているので、食べているのは間違いなく蕎麦です。味も蕎麦。でも、食べ終えて蕎麦の味をイメージできるかというと、できません。

 なんだか、ぼんやりとした味の蕎麦。「ぼんやり」としかイメージできない私ですが、それぞれのお店で毎回美味しいと感じます。

 

 ↓は私が好きな田舎蕎麦。外皮も挽いて、ゴワゴワした太さが食べ応えがあって好きです。程よい満腹感を与えてくれます。蕎麦つゆも、酸味が少ないけども薄すぎず。素直に美味しくいただいております。

好きな田舎蕎麦

 こちら↓は、蕎麦界の次郎系みたいなゴワゴワした太麺蕎麦で、ワシワシと蕎麦を食べられるお店。ちなみに池波正太郎さんが通ったお蕎麦屋さん。

これで普通盛り 

 ゴワゴワして食べ応えがあって好きです。写真だと伝わりつらいのですが、太くてコシがあるので顎が疲れるほど。成人男性でも普通盛でお腹がいっぱいになる量なので、ものすごいコスパの良さを感じさせます。

 

 続きまして、別のお店の二八蕎麦。↓近所にあるので度々、お世話になっています。一般的な細さの蕎麦屋さんです。ベーシックなもり蕎麦が嬉しい。

近所の二八蕎麦

 するすると入っていきます。普通に美味しい。なぜ、通うのかと訊かれれば、近所にあるから。食べたい時に、お蕎麦屋さんのお蕎麦が食べられるからです。けっこうな頻度で通っていますが味を思い出せません。

 今度は駅そば。温かい蕎麦です。↓こちらは、駅蕎麦特有の、甘い香りが味を思い出させてくれそうです。ちなみに写真の蕎麦は、駅蕎麦では珍しく、注文を受けてから二八麺を茹でて提供する本格派。

珍しい生麵二八の駅そば

 駅に漂うツユの香り。なんとなく、味を思い出せそうです。ところが、蕎麦の味は思い出せず。甘めのツユに使ったグダグダなかき揚げと、生卵でマイルドになったツユの味は思い出させそうです。蕎麦は、駅蕎麦に珍しい、コシのある蕎麦だったことは覚えています。

 

 どの蕎麦も、美味しく食べてます。それでも、蕎麦自体の味を思い出すことができません。蕎麦の美味しさは好みの問題であり、その時々で食べたい麺の種類(細さや太さ)や、つけ汁の種類(返しの濃さ)なのじゃないのかと。

 県外からの友人を蕎麦屋に連れ立つ際に、私が質問するのは二つあります。「ゴワゴワ田舎系か、上品な更科系か」、「量が多いか、少ないけど上品か」。だいたいこの質問で、好みの蕎麦屋を当てています。

 

 結局、私の中では蕎麦の好みって、ここなのかなと。

 あと、貧乏舌なのかもしれません。ちなみに、最近は乾麺蕎麦でも満足しています。ネギとワサビを多めにし、晩酌の肴にするのがマイブームです。