先日、初夏のタケノコ採りに行ってきました。
タケノコと言っても、正式には笹のようですが。
この時期にしか採れない、食べられる笹があります。
これを肴に一杯やりたく、山に向かったのでした。
仕事柄、急遽の休日が訪れることがあります。
天候が良ければ、山や海へと繰り出すのですが、この日は生憎の雨模様。
身体を休ませるべく、自宅でゆっくり飲みながら読書や動画鑑賞しながら過ごそうと思ったのです。
そうは言っても、せっかくの休日。どこかに出かけたい衝動が。
給料日前なので、お金をかけたくない。
そこで、今が旬の根曲竹(チシマササ)を採りに向かいました。
地方によって、呼び名は様々。お一人中年が住む地方では、『根曲竹』と呼ばれています。
とてもに灰汁が少ない山菜。料理の手間が少なく、ずぼらな私にとってはコゴミと並び大好きな山菜です。
茹でると、トウモロコシに近い甘い香りが立ち上る。
歯ごたえは優しく、味はタケノコ。
きんぴらや天ぷら、味噌汁、焼き物。
癖がないので、自由な味付けができます。幅がある美味しさ。
そんな根曲竹を求めて向かった先は、長野県高山村。
この村では、太くて長い良質な根曲竹が採れるのです。標高が高くて、積雪量が多いからなのでしょうか。
採取場入り口では、係員の方に協力金千円を支払います。
登山届ではありませんが、名前や緊急連絡先等を告知します。
この周辺では、毎年遭難事故が発生しています。
根曲竹が生える場所は、山深い場所。そして、見通しのきかない笹藪の中に入るので、自分の位置が分からなくなる。
そりゃ、遭難リスクは高くなりますね。
採取量の制限はありませんが、遭難防止のため採取時間は日の出から15時までと決まっています。
この日、私は12時入りでした。とても遅い開始時間でしたので、マイルールとして1時間だけの採取としました。
天候は小雨。
しかも、レインコートを車に積み忘れる。
遭難したら、すぐさま低体温になり死ぬのでしょう。
老親に迷惑はかけたくないので、駐車場半径10メートルの行動に決めました。
根曲竹は、他の笹と比べて背丈が高いです。
なので笹藪を掻き分けるのは、思いのほか重労働。
それでも、食材探しの目的があるから我慢できます。
こちらが、根曲竹。
細いタケノコですね。
このタケノコを次から次へと採っていきます。
形が良いもの、食べ応えがありそうな大きいもの。
見つけたときの喜びがたまりません。
収穫物が増えていく喜び。例えるなら、株資産が増えたりパチンコの確変中。
予定1時間のところ、楽しみすぎて30分オーバーしました。
収穫は、こちら↓
たくさん採れたので、知人におすそ分け。
そして、お酒好きなお一人様の楽しみタイムが始まります。
休日に料理しながら飲む時間が楽しい。この日は、身体を動かしたのでビールが染みわたるのでした。